形状記憶ポリマー
弾性率
本ポリマーの弾性率と温度との関係を模式的に下記の図に示す。この図に示すように、Tgの前後の温度において弾性率は大きく異なる。Tg以下の温度ではエネルギー弾性のために弾性率が高くなり、Tg以上の温度では非晶相のミクロブラウン運動に基づくエントロピー弾性のために弾性率が低くなる。動的粘弾性試験により求めた貯蔵弾性率G'はTg以下の温度では約1000Mpa、Tg以上の温度では約3から6Mpaである。したがって、Tgの前後の温度におけるG'の比率は約200であり、非常に大きい。
弾性率と温度との関係(ガラス転移温度Tg)