形状記憶ポリマー

医療分野

ポリウレタンは抗血栓性に優れており、生体適合性が良いので、医療分野での応用が特に期待されている。生体内で操作する医療用カテーテルは、本ポリマーが高温では柔らかく、患者に苦痛を与えない利点を有しているため、優れた性能を有する材料として応用が進んでいる。

また、抗血栓性に優れているので人工血管や人工筋肉としての応用も考えられる。

下記の写真には本ポリマーを使った身体障害者用スプーンとフォークのハンドルを示す。 これは、高温で各人が手の形状に合せて変形させ、そのまま低温で固定することにより握力のない人でもスプーンを持つことができるものである。

このほかにも、マスク芯材として応用されている。また、整形外科あるいは歯科での応用も検討されている。さらに、水蒸気透過性とエネルギー散逸性および貯蔵性を利用して、包帯やサポータおよび人工皮膚への応用も考えられる。

身体障害者用スプーンとフォークのハンドル

身体障害者用スプーンとフォークのハンドル